僕は水が好きだ。 父親が経営しているスポーツジムのプールで、毎日飽きもせずに泳いでいた。 父親は、元オリンピック選手。 200m自由形の選手だった。 父親は僕の憧れだった。 その憧れの父親の元、泳ぎを習っていた僕は、必然的に出る大会全てにおいて最優秀賞をとっていた。 そのおかげで、学校内で僕の名前を知らない人はいなかったし、