「紗凪くーーん!!」


・・・・・返事なし。近くにはいないらしい・・・・


かれこれ2時間くらいか・・・・放課後だからいいもの・・・


私以外みんな帰っちゃったじゃん!!!!


も~・・・・・


てかなんで私こんなに必死になって探してるんだろう。



今考えてみればどうでもいいじゃん!!!!


・・・・バカらしくなってきた。帰ろ。


私は紗凪を探すのをやめ、教室に荷物を取りに戻った。














「・・・・・・いた。」


な・ん・で!!よりによって教室なのよ!!今まで探してたのがバカみたいじゃない!!


「・・・・ちょっと!!紗凪!!」


「・・・・・なに?」


「あんたさっきの女の子!!なんかすごい泣いてたんだけど。何なの?」


「ああ、あれか。気にしないで」


「気になるわよ。てかなんであんたそんなにぐったりしてるの?」


「ん?ああ・・・・おなかすいちゃって」


はあ!!?意味分かんない。


「家に帰ればいいじゃん。そしたらご飯あるでしょ?」


「ない。」


「・・・・・お母さんいないの?」


「一人暮らし。飯は自分で作らなきゃ。でも腹へって動けねえ・・・・」


「はあ・・・・・じゃあこれあげるから。」


私はポケットの中に偶然入っていた小さいチョコを渡した


「え・・・・いや・・・・これは・・・」


「・・・・なに??チョコ嫌いなの?」


「いや。そういうわけじゃないんだけど・・・」


「じゃあ、食べなさいよ。おなかすいてるんでしょ?」


「そうだけど・・・・う~~~ん・・・」


「~~~~っああああああああ!!!もう!!!さっさと食べなさい!」


あまりにうだうだしててイライラしたの。だからやってやりました。


彼の口にいっぱいのチョコを詰め込んでやりました★


「むぐ!!んぐぐぐ!!!!!むぐぐ!!」


「はぁ・・・はぁ・・・どうよ!!おいしいでしょう!?私のお勧めよ!!」


・・・あれ?私ってこんな感じのキャラだっけ(笑)



ゴクンッ



「・・・・?紗凪?」


「・・・・なに・・」


「ど、どうしたの?」


「・・・・なにが?」


「いや、だって・・・なんか急に・・・」


「様子がおかしいって??」


「・・・・・・うん」


「・・ふ・・・ははは・・ひどいなぁ」


「さ、紗凪?」


顔を覗き込もうとして近づくと


ドサッ!!!


世界が反転した。目の前には彼の顔がある!!!


「さささ紗凪!!!?ちょ!!なにして!!」


「ひっさしぶりに外に出れたと思ったら目の前に女の子いるんだもんな~これは襲わない手はないよね?」


何言ってんの!?こいつ!!?


「ふざけないで!!離してよ!!!」


「え~?なんで?ほんとはうれしいんでしょ?」


「うれしくない!!!離せぇ!!」


ジタバタもがいてみるが全然かなわない・・・・


「へぇ。うれしくないんだ。まあどうでもいいけど」


そしてさらにこちらに体重をかけてくる。


「・・・・・いただきます♥」


その時。私の頭で何かが切れた。


ブチッ


「・・・・・いい加減にしなさいよ・・」


「・・え?」


その時のことはあんまり覚えてないけど・・・・・


グッ


これだけはわかる。


ブンッ!!!


私は・・・


ズダーーン!!!


自分でもありえないような力で紗凪を投げとばした


「いって・・・・」


「調子に乗るな!!!変態!!」


「ん・・・あ!!」


「なんであんなことしたのよ!!」


「ご、ごめん!!わざとじゃないんだ!!」


・・・・・ん?しゃべり方が元に戻ってる?