「二人とも揃ったところだし、早速今回の仕事の説明をしようか。」


「「はい」」


私たちの声が重なったのを聞いて、
ボスは軽く笑ってから説明を始めた。


「さっき蘭琉にも言ったように、
ターゲットはごく普通の男子高校生だ。

だが、こっち側の情報を知りすぎてしまっている。」


「......。」


久我が、さっきと少し雰囲気が変わった。

暗殺者の目になっている。


「そこでだな。

パートナーともなると、いちいち会う度に連絡を取り合うのは面倒だろ?」


「そう...ですね。」


久我が短くそう答えると、
ボスが突然こう言った。


「これから、任務が完了するまで、
 二人で同居してもらう。

これは命令だ。」


「えぇ!?」


これには、さすがの私でも驚く。


「まぁ、拒否は通用しないがなw」


「うっそ...。」


男と同じ屋根の下で暮らすなんて...。
私には無理だ...。