「失礼します...。」


声がすごく透き通っている。

ドアが完全に開かれると、そこには世に言う『イケメン』が立っていた。


「やっと来たか。

待っていたぞ、久我。」


「お待たせして申し訳ありませんでした。
ところで、俺のパートナーは...?」


「こいつ、蘭琉だ。」


久我がボスに問いかけると、
ボスは私のほうを見てそう答えた。


「女...ですか...?」


「何も聞いていなかったのか?

蘭琉は銃も刃物も扱える。
美男美女で最高のコンビだと思うが?w」


確かに久我は、仕事ができそうな顔をしている。

私と互角...
おもしろいかも...

テンションが少し上がり気味な私は、
久我に対して笑顔(+上目遣い)でこう言った。


「よろしくね。

パートナーと仕事って初めてだから、ちょっと足手まといになっちゃうかもしれないけど、
リードしてくれる?」


「おう、よろしくな。」


それから私たちは、軽く握手を交わした。


これから、私たちのパートナー生活が始まる合図。