____………
バシッ!!
「フザけんなよ!」
「ごめんなさい、ごめんなさいっ……!」
母親が、何発も私の頬を叩く。
「アンタさえいなければ…
今頃遊んで暮らせたのに!!」
私がコップを落としてしまい、
周りにはガラスの破片が飛び散っている。
「……もう、いいわ……。」
そう言って、どこかに行ってしまう母親。
「私が帰って来る前に、それ片付けなさいよ……。」
「はい……。」
心の中では、
『待って、行かないで』って思っていても
口に出せない。
母親の姿が無くなる。
私の目から、大粒の涙が溢れて
止まらなかった。