「おやすみ。」


「おう…。」


そんな言葉を交わして、
私たちは眠りについた。


『おやすみ』なんて、今まで言う相手がいなかったから
何だか新鮮に感じる。


「(明日から、任務が始まる…。
朝起きたら、ナイフと銃の点検しなきゃ……。)」


いつまでも新しい生活に心を躍らせている場合じゃない。

これからやらなければならない事はたくさんある。


「はぁ……。」


大きなため息を漏らしてから、
私は布団に潜り込んで目を閉じた……。