透馬は遼也と相部屋にした。
少し手こずったが、遥同様直ぐに放してくれた、と思った時だった。


透馬にキスされていた。
一瞬、時間が止まった様に思えた。

あんた…透馬はせこい、せこすぎるよ。
私の気持ちも知らないで、こんな事するなんて。


私の気持ちなど、透馬に言ってないのだから、透馬が知るはずない。

でも、透馬にキスされると、期待してしまう。


そして、だんだん深くなっていく。
またも、息が出来なくなり口を開けたら、何故か待っていたかのように舌を絡めてくる。

その度に自分じゃないような声が出る。


やっと放して貰えた隙をみて透馬から距離を置いた。