翌日、気まずいながらもいつも通りに2人で電車へと乗り込んだ。

車内で朝食を取る弘瀬に、今日はコーヒーではなくガムを渡す。

あれから帰ってから寝れず、一睡もしてない私。



「――げぇっ!;;」



「はっ?;;」



「辛っっ!;;」



自身もガムを口に含むも、あまりの辛さに吐き出した。

苦い物も辛い物も苦手なのに、わかっててブラックガムに手を伸ばすなんて…!