次々と名前が埋められていく。 私と美彩も必死に自分の名前を探す。 「うわー!」 「やったぁー!」 色んな声が飛び交う。私は、改めて黒板に張られたその紙を見た。 一瞬、目を疑った。 「颯汰くんの隣…?」 それは、この3年3組で初めて隣になり、まだあまりしゃべったことのない深本颯汰(フカモトソウタ)の隣だった。