なぜか食べ終わったのに引いてなかった美彩の分も書いておく。







「あー、なんか嫌な予感がする」







「それね。また石部くんの横だったらどーしよ」





石部くんとは、今美彩の隣の席の男子。石部啓也(イシベハルヤ)のことだ。







歯磨きをしながら、そんな話をした。






教室に戻ると、佐々木煌大(ササキコウダイ)が既に先生が書いた席の絵に名前を当てはめていた。





絵とくじの紙の番号が一致しているところに、名前を書いていく。





煌大の周りには、人だかりができていた。