ガタガタと音をたてて風で窓が壊れそうだ。
竜は相変わらず笑ってるのか、悲しんでるのか。私にはわからなかった。

「…そろそろチャイムなるよな。」

「うん、多分ね。」

連にも誰にも言わないまま、私は屋上に来た。
それに今から連とか顔が合わせずらい。
理由なんてわからないのに、なぜか怖かった。

「竜は?」

「あ?」

「竜は、帰っちゃうの?」

私は少し震えた声で竜に言った。
すると竜はクスッと笑った。

「さみしい?」

その言葉に私は赤面した。

「う。ええ⁈」