すると竜は私の手に飴を乗せた。
レモン味と書かれた飴の袋を破り飴を私も食べた。

「チャイム鳴ってるのに、意味は無いんだ。俺サボリだと思ったわぁ」

「え…チャイム鳴ったの⁉」

考え過ぎて音に気付かなかったらしく私は急いで階段を降りようとした。

すると。

「待てよ」

低い声がした。