「お前…」

「竜ー…?」

そこには転校したてのくせに早速制服を改造している君の姿。
少し寝癖が立っている頭をかいて立っている。

「お前…なんでここにいんの?」

驚く表情を浮かばせる竜はそのまま私の隣にストンと座った。
私は竜が座ったとたんガバッと立ち上がった。

「なんで立つの」

ニヤニヤと茶髪の髪を揺らしながら笑う竜。

「別に。なんでここいんの?」

私から質問ぜめを開始した。

「いや。授業サボろうかなって」

竜は私からの質問に素直に答える。
すると次は竜から。

「お前は?」

「…特に意味は無い」

立ったままうつ向きながら答える。
今は竜の顔、あんまり見たく無かった。

「お前もサボリだと思ったー」

竜がポケットから飴を出して口の中に入れた。
チラッと見ると竜は私の方に手を出して。

「ん。」

「…」

私も手を出した。