なんどもなんどもよく分からないことを考えた。

すると。
パタパタと階段を登る音。
私はビクリとかたかを震わせた。

怖い。
今は誰とも話したくないし、顔も見たく無い。
それなのにー…

足音は近ずくのみ。
私の心臓は音を立てて激しく脈打つ。

「お母さんー…」

不意に口から出た言葉。
その瞬間、足音は止まった。

人影を感じ頭を上げた。