ドアノブに手をかけても全くまわらない。

「今日も、ダメか。」

深いため息が出る。
どうして学校での第一ステージの屋上が私の学校ではつかえないのだど心の中で嘆くばかりだ。

ふと視線を変えると白い壁には去年だかいつだかわからないが、マジックペンで卒業の言葉や友情ポエムらしきものがたくさん書いてあった。

階段に腰掛けると私は制服の袖をまくった。
昨日のリスカの傷。
竜が舐めた傷。
きっとそんなこと言ったら女子にいじめられる。
また恐怖がこみ上げる。

竜はきっと人気だろう。
今もきっとクラスメイトに囲まれて騒いでるに違いない。

会いたいなんておもわなきゃ良かった。
竜と私は全くの他人なのにね。
なんで会えそうな気がしたのか。
私、少し調子にのってたかな。