骨へと変わった母の姿を思い出すと、涙が止まらなかった。

サイノウをどう生かすのかも分からなくて、私はずっと泣いてた。

笑美なのに。
私には、この名前は合っていない。
だって、笑わないもん。

母の死に。
そして、母の嘘に。

私は

潰れていた。


カミソリを手に取ると私は手首にソッとのせた。

ちょうど1年前の私もきっと同じ事をしているのだろう。
深く切れたリストカットの後。

1年たとうが、変わっていない。