今日の夜はやけに冷たい。

星空が永遠にひろがっていて、数々の星1つ1つが自分の輝きを自慢するように輝いている。

「ー・・・。」

私は母が居ない家で静かにソファーに腰をおろした。

父は単身赴任。
1年に1.2回ぐらいしか帰ることはない。

私は普段は制服の裾で隠していた手首を見つめる。

一度リストカットをした。
しかし、恐怖のあまりそれ以来リストカットはしていなかった。

「作り笑いしかしなくて、サイノウの無い私なんて。」

そう。