私達は家の目の前につき自然と足を止めた。

「連・・・。」

私は、“サイノウ“について、連なら話してもいいかと思って話そうとしたが。

思うように口が開かない。

「・・・?」

疑問に思ったのか、連は笑顔から真顔に戻る。

しかし。

「あははっ!ごめんね!いきなり変なこと言って、引いたよねー!!」

また、笑って。

「えっ、あっ・・・あははは!!」

また作る。

もう、私なんて本当に笑うことを失いかけていた。

「じゃあ。明日!7時40分頃ね!」

いつものように手を振る連。

私も返した。

「じゃあね。」