「お母さん。テストッ100点だよ」

笑顔で無邪気に笑って。

「すごいわね」

私の頭を嬉しそうな顔で撫でる。

「やっぱり。この子、才能があるわよ。お父さん。」

「サイノウ?」

私は100点のテストを置いて語りかける。

「ええ。」

母は言ったっけ。

「才能。サイノウよ。サイノウはね。生まれつきすごい力を持ってるの。」

そして。

「あなたのサイノウは。なんでもできちゃうわね。」