☆隼side☆
疲れた。
今日も生徒会の仕事が残ってた。
なんで、俺なんだよーー。
少し息抜きをしようとお気に入りのベンチに向かった。
ふと、見ると1人の少女が寝ていた。
目が腫れているから、泣いたんだとすぐ分かった。
無意識のうちに俺はその少女に声をかけていた。
「おーい。」
あれ??おきねぇ。
「おーい。」
どれだけ寝てんだよ。
「おーい。」
「おーい。」
「おーい。」
起きねぇし。寝すぎだろ。
それにしてもきれいな顔立ちだな。
こんなやつこの学校にいたっけ??
上靴の色が赤色だから同じ学年なのか。
「おーい。」
もう一度声をかけてみた。
「えっ!!」
やっと起きたか。
「こんなとこで何してんの??」
「えっえっと・・・」
何か聞いてはいけないことを聞いてしまった気がした。
「ちょっと疲れて、寝ていたんです。」
俺は少しの間その子と話してた。
どうやら、乃愛という名前らしい。
---♪♪♪
乃愛ちゃんの携帯が鳴った。
友達からみたいで今すぐその子の所に行かないといけないらしい。
だから、俺から別れをつげた。
「もう少し話したかったなぁ。」
おもわず声がでてしまった。
その場に誰もいないことを確認してから
俺もその場を去った。