☆皐side☆


「皐くんごめん。別れよう。」



「なんで??」



「皐くんのこと好きじゃなくなったの!じゃあね。」



俺はあの日振られた。



大好きだった"アイツ"に・・・。










「皐くん、おはよー。」



「・・・はよ。」



「「「キャー。かっこいい。」」」



うぜぇ。朝からなんなんだ、こいつら。



キャーキャー言いやがって。



だから俺は女が好きじゃねぇ。



"アイツ"以外は・・・・・。



俺の名前は、大神皐。



茶髪の無造作ヘアに、背は180cm近くある。


     
顔は、まぁまぁってトコ。



「おっすー。皐おはよ。」



「皐だけ女の子のお出迎えか?ずるいよぉ~。僕にもお出迎えしてぇ~。」



こいつらは俺の親友、五十嵐玲汰と、大月海。



玲汰は、黒髪にキリっとした目が印象的でけっこう女に人気。



海も可愛い顔して、かなりの遊び人。



「おい、海お前また女変わったって??」



「しょうがないよ。女の子はみんな可愛いんだから。」



「だからってさー。すぐ女変えるのはよくないよ。」



「玲汰に言われたくないね~。玲汰も僕といっしょでしょ??」



「ちげーよ。俺をお前と一緒にすんな。」


    
「え~。」


    
「皐もなんか言ってやれよ!っておい!!皐ーーーー。」


     
こいつら、普段いいやつなのに、すぐ女の話になる。


話していると疲れるから俺は無視して、教室へ向かった。



「さーつーきー。おはよっっ。なんで今日学校いっしょに行ってくれなかったの??」



「あぁ。ごめん。」



こいつは俺の彼女の、真菜美。



真菜美とは2年以上付き合っている。



幼馴染だったため、振ろうにも中々言えない。ってわけで2年も付き合ってる。



「今日デートしよ。」



「いいよ。どこ行く??」



「久しぶりに皐ん家いきたい///」



「OK。じゃあ放課後に。」




   



 
俺たちは学校を出て町へ向かった。



だが俺は、衝撃的なものを見てしまった。



俺の目線の先にはーーー。



大好きだった"アイツ"が・・・・。



んなわけない。"アイツ"は3年前に引っ越ししたはずなのに。


きっと俺の見間違いだよな………!?