「え?た、竜希?」 「莉桜(りお)、遅れてごめん」 目の前に急に現れた竜希に私は動揺を隠せなくて抱きついた。 竜希はあの時と変わらず高校の制服をきていた。 「竜希ーっ!なんであたしだけ年取っちゃったんだろ」 「お前、変わってねぇよ?」 そう言って竜希は優しくギュッと抱きしめてくれた。 それからどれ程の時間が経っただろう? 私は竜希から離れることができなかった。