私は、あなたの気持ちを無駄にしてしまった。

生きたくても生きれない人たちがいる

それがあなたの口癖だったね。

私はあなたがいないのなら生きたくない

私をあざ笑うように風は強く吹き、木々たちも踊り始めた。

「竜希(たつき)、あたしもう十分生きたよ。竜希に会いに行ってもいいでしょ?」

「バーカ、行くなよ」

振り返ると竜希がいた。