「ーー!」


はぁッはぁッ。


周りを見渡すけどアノヒトの姿は、

当たり前だけどなくて。





いつものことなのに。



そろそろ慣れているはずなのに。




思わずアノヒトを探す。



「いるわけなんか、ないよね」


寝ていたベッドから起きようと
体の重心を左手にかける。



「ぃッ!!」


左手を見ると血が流れてた。


なぜ、と思ったがすぐに思い出した。



鹿野朱理と話した後、

イライラが収まらなくて。


思わずやってしまった。



あー。

病院行かないとダメかー。