座り込んで自分の体を、
震える体を抱きしめる。
けど。
震えは止まらなくて。
そんなとき。
「ーー!大丈夫か?」
アノヒトの声が聞こえた。
いつも安心できる声が。
でも。
「なんでーーはまだ生きてるの?」
「俺一人で寂しいよ」
「俺を一人にするの?」
「俺を死なせたくせに生きたいの?」
冷たく、泣きそうな声に変わった。
ああ。
一人にしてないよ。
いつも心であなたを想ってる。
私もそっちにいきたいよ。
でも。
もう少し待ってて。
彼女に復讐してからいくから。
だから、
もう少しだけ。
待っててくれる?
「ウソつき」
「そうやって一人だけ生きるでしょ」
違う!
違うの!