ずっと暗いことばかり考えてしまう。


だけどそんな風に暗いことばっかり考えてても、どうしようもないんだよね。


どんどん嫌な方にしか考えられなくなっていっちゃう。


少しポジティブに考えよう。


ということで少しポジティブな考えをしてみることにした。


相手は樹だよ。きっとフラれても変わらずに接してくれるって!


変わらず一緒に笑いあえるはず。


ううん、絶対にそうだよ!


今までにないほど自分の中で自分と会話をしている。




そして私はもうすでに先生の話なんて聞いていなかった。


だけどこんな時に限って…。


「---姫川。おい、姫川!」


「姫川さん、当てられてるよっ」


後ろの席の子に背中をつつかれて気づいた。


ヤバ、完全に自分の世界にどっぷりとハマってたせいで気づかなかった…。


「おい姫川。俺の授業でボーっとするなんて、いい度胸してんなぁ…」


先生のお顔は、笑顔で怒ってらっしゃいました…。