…なんてな、ですか…。


私は冗談だったんだとわかってからテンションが急降下した。


「屋上で食べるのが好きだからな!」


いつもより声を大にして言う樹。


…ったく、期待させるような冗談言うなよバカ。


心の中で文句を言った。


だけどその文句が樹に届くわけもなく、樹は私の気持ちに全然気づかないまま私の隣に座った。


袋の中から購買で買ってきたのであろうパンを取り出す。


樹の食べる量はいつもと変わらず多かった。


「あー!愛華、お前またそんだけしか食わねぇつもりか?!」


私の持っている半分のあんぱんと、周りに何もゴミがないのを見て言う。


「ココアあるしっ」


「ココアは飲み物だ!食べ物食え、食べ物!冬はちゃんと蓄えとかねぇと!」


「太る!」


「むしろお前はもう少し太れ!お前の腕とか、パキッて折れるぞ?!」


折れねぇよ!!


頑なに拒む私に樹は無理矢理クリームパンを私の口に突っ込んだ。


「これで食うしかねぇな!」


チクショー!!なんなんだよ今日は!!