お化け屋敷を出て、私たちは少し息を切らしながら廊下の壁にもたれかかった。


「ちょ…ここ怖すぎ!」


「ヤバーイ」


なんか、樹だからって侮ってたけど…この怖さは文化祭レベルじゃないでしょ!


気合入れすぎ!


「姫川さんも大丈夫?なんか、無理矢理先頭にしちゃってごめんね~…」


片岡さんが私に声をかけた。


「う、ううん。私も…ここに連れてきてごめんね」


「いや、まあ怖かったけど…めっちゃ楽しめたから大丈夫だよ!」


みんな笑顔でそう言ってくれた。


少し安心してホッと息をはいた。