そしてそのあと、樹がちひろさんのお母さんと話をしたりなどして時間を過ごした。


私は驚き、得も言われぬ気持ちのせいで出されたケーキとお茶の味を味わうことはできなかった。


30分ほどして、帰ることになった。


「あなたまで引き止めちゃってごめんなさい…」


「あ、い…いえ。…えっと、ごちそうさまでした……」


この空気でごちそうさまで、いいのかな??


玄関まで見送ってくれて、私たちはこの家をあとにした。