「…久しぶりねぇ…。でも、この前はありがとう。あのお花、樹くんよね?」


「はい」


「ずっとお礼が言いたかったのよ」


2人が会話をする横で私は当たり前だけど話に入れず、立ち尽くしていた。


…お花??


なんのこっちゃ…。


「…今日、このあとお訪ねしようと思っていたんです」


「あら…そうだったの?今日は…あの子の誕生日だものね…」


この会話を聞いてわかった。


あ、この人は樹の元カノさんのお母さんだ、って。