それから…


「…あれ??愛華さ~ん!どうしてそんなに機嫌が悪いんですか~…??」


デパートの中を歩きながら、さっきから何も喋らずにぶすくれている私の顔を覗き込みながら樹が尋ねてきた。


「………」


「…おい、愛華~??」


困っている樹。


困っとけ!


てか、私が機嫌悪い理由わかれ!!


わかるわけないけど…、気づかれたらいけないんだけど…


わかってよ、バカ!!