一気にいろいろなことが起きたかと思えば、次の日からは何もない平穏な日々が過ぎていった。


「なぁ~、お前ってなんでそんな毎日あんぱん食ってんの??」


「…別にいいじゃん。何にしようかと迷ったら素朴なものを選ぶのが1番なんだよ」


今は昼休み。


いつものようにフェンスのそばに座りあんぱんを食べている。


そしてその隣には樹がいる。


いつも通りの風景。


なんの変わりばえもしなくて、きっとつまらないだろう。


でも私にとってこの時間はなによりも幸せな時間なんだ。