樹は笑いながら答えた。


「うん、中学の頃だけどな」


その笑顔、すごく辛そうなんだけど…。


聞いた私がいけないんだけどさ。


それに、中学の頃か…。


長いな。樹はそんな長いこと元カノのことを忘れられないんだ。


「いやぁ…男のくせに未練がましく写真をいつまでも飾っとくなよって感じだよなぁ!」


「………」


「ま、忘れてくれよ!」


樹は写真立てを机の引き出しにしまおうとした。