私も恥ずかしかったけど小さく、ほかの人には気づかれないように手を振った。


あの時、私がどれほど嬉しかったことか。


些細なことが嬉しすぎて仕方がない。


まぁ、そのあと私は過ちを犯してしまったんだけど…。


案の定顔を赤くしてしまった私。


それにクラスの1人の女子が気づいてしまった。


その子は恐る恐る、心配そうに


『…あの、姫川さん…大丈夫ですか…??』


と声をかけてくれたんだけどそれに私は思わず


『…あ??』


と感じ悪くしてしまった…。


いや、突然だったから…悪気はなかったんだけどね。


その子は『ごめんなさい…!』と言ってそれから私のほうを見ようともしなかった。