まぁ、私にはそんなことするような友達はいないからそんな光景を眺めるだけだけど。


それから始業式やら授業やらがあって、なんの問題もなく2学期初日が過ぎていった。


ただ、問題はないけど、いいことはあった。


それは始業式のこと。


クラスごとに体育館で整列しているとき、2年生がやってきた。


その中に私は樹の姿を見つけた。


樹はいつものように大勢の友達に囲まれながら楽しそうに話をしていた。


だけどそんな中、不意に私と目が合った。


『あ…』


そして笑顔でこっちに手を振ってくれたのだ。