すると樹は笑った。


「冗談だよ。愛華、がんばったもんな!努力の結果だよ」


---ワシャワシャッ


「ちょっ…!」


私の頭をまた撫でた。


「髪の毛がグシャグシャになるだろうが…!つか、小さい子扱いすんなよ!」


なんて怒りながらも、私の顔はさっきから赤くなってばかり。


「ハハハ。すまんすまん」


「…ったくよ~……」


熱い。


心臓がうるさい。


こんなの初めて。


いったいどうしたっていうのよ…。