短大を卒業して就職したあたしは1人暮らし。



気ままなOL…他の人から見ればそんな感じかもしれない。



1DKの小さな部屋。



そこへ一樹を呼ぶのは初めてだった。



「俺もかれんの部屋、行ってみたかったから嬉しいな…」



一樹はニッコリと眩しいくらいの笑顔を見せた。



あたし達はお店を出て、あたしのマンションへと向かった。



2人で肩を並べて歩くと一樹の背の高さを実感する。



何センチあるんだろう?あたしなんかの頭ひとつ分くらい、背の高い一樹。



隣で歩くとすれ違う女の子からの一樹への視線に気づくことも少なくない。



あたしだって見とれちゃうくらい、一樹はやっぱり目立つから。