「かれん…かわいい…」



一樹の透き通るようなささやく声。



あたしの耳に届いた頃には、あたしの顔は真っ赤に染まる。



あたしの髪に触れる長くて細い指。



吐息まで聞こえてきそうな距離まで顔を近づいてくる一樹。



それだけでドキドキがピークに達しそうなあたし。



「この後…どこ行こっか?」



「え…うん。じゃあ、うち来る?」



「かれんの?いいの?」



「うん……/////」