そう言って咲はあたしの新しい恋を喜んではくれなかったんだ。











「どうした?ぼーとして…このパスタ、美味しくなかった?」



気がつくと目の前には首を少し傾げて、あたしの顔を覗き込む一樹。



そうだった!今は一樹とデート中♪考え事なんかしてられない。



一樹に会う時間が最高の幸せなんだからね。



「なんでもない。ちょっと考え事…ゴメンね」



一樹はあたしの髪をそっとなぞるようになでながら、



「俺といる時は俺のことだけ考えてて……ねっ?」



とささやいた。



一樹となら・・・ホントの恋・・・できるよね?



一樹の言葉に答えるようにあたしは心の中で一樹に言った。