「ところで、海は高校三年生って言ったけどどこの高校なん?」


大地が質問した。

「あ…うん、え〜と月光高校」

「えっ⁉月光高校⁉」

「あ、うん。」

「ほんまか、海‼実は俺らも月光高校やねん!」

(…え?今俺らって言ったような…)

私の心を読みとったのか大地が
「この覇道の面子はほとんどが月光高校なんやで!もちろん孝も昴も由宇も俺も!」


「…嘘っ⁉高校ちゃんと言ってたのに全然気がつかなかった。」

「ちなみに、海と同じ学年や!」

「…大地どっかで嘘ついてるんじゃない?」

「なんで俺が嘘つかなあかんねん!」

「だ、だって学校で一度もみてないんだもん」

「あぁ〜その事か…俺らは理事長に目ふせてもらってるんや!でも、その代わりに学校にはいかなあかんけどな…」


「そうなんだ。だから全然見る事がなかったんだ。」

「そうそうそーゆーことそーゆーこと」


「しかも、月光高校は不良高だしね」

「まぁ…な」


すると孝が、
「もう遅いから海は帰れ明日も学校あるからな」


気が付くと倉庫にきて、3時間は経っていた。


「うん。じゃあそうさせてもらうよ」

「車で送る」

「え…いいよそんなの迷惑だし。」

「いい。遠慮するな」

「ん、ありがとう」

「じゃあ外で待っとけ」

「うん。」

(でも、またあの車に乗るのかな?)


5分後、私があの車に乗って揺られたのは言うまでもない。