ある日の夜…


俺と大地に白蛇が奇襲をかけてきた。

俺は暴走族:覇道の総長だ。

だが、戦う気のない俺は走って巻ければそれでいいと思っていた。

だが、白蛇の追跡はなかなかあきらめない。

鬱陶しくなった俺は公園に入り戦う事にした。

白蛇の総長ぐらい俺は一発や二発で終わると思っていた。

「うっっ…く…」

声に鳴らない悲鳴をあげながら徐々に倒れていく白蛇の総長…


決まったと思ったが、そいつは公園の出口に走り出した。
逃すかっと思った俺は追いかけた。

そのとき…

「バンッ」

そいつが誰かとぶつかった。

のっそり起き上がった白蛇の腕の中には女がいた。

「ちょうどいい…こいつがどうなってもいいなら捕まえてみな?」

「クソっ」

俺は石を蹴り飛ばした。

すると、女と白蛇が少し話したと思ったら白蛇が一瞬で伸びていた。

(なんなんだこの女は…)

女の顔をみると、黒のぱっちり二重まぶたにさらさらのロングの髪、小さい顔にぷっくりした唇…

俺は天使を見たのかと錯覚に陥った。

この一瞬で俺は女、相沢海に惚れていた。

今まで、遊び人だった俺は女なんてどれも同じだと思っていた。

臭い香水をぷんぷん匂わせ、自分を気に入ってもらうために媚び…そんな女ばかりだと思った。

でも、海は違った…
俺を見ても怖がる事もなく、嫌がる事もない…
だが、媚びるわけでもなく、俺に近づこうともしなかった。

俺は、海に怖いか?っと聞いた。

だが、海は怖くないとはっきりと答えた。

海と話している内に俺はどんどん海に惚れていった。

そうして決めた。
「海を覇道の覇姫にする」と。

ぜってぇ惚れさせると。
俺のプライドにかけて…


海に、お礼がしたいとかなんとか言いつつ溜まり場に連れて言った。


車に乗り込んだ海は、緊張しているのかさっきかソワソワ落ちつかない。
きっと高級車だからだろう。

海の慌てように俺は微笑しながら溜まり場に行く道を満喫した。


溜まり場につくと、覇道の下っ端達に挨拶される。
これが、覇道の決まりだ。
後から入ってきた海に下っ端達は動揺の眼差しや、好機の眼差しなどいろんな目で海を見た。

俺は下っ端達に、
「海だ。覇道の覇姫になる女だ。」
と宣言した。
VIPルームに海を案内すると、部屋には昴、大空、由宇がいた。

一人ずつ海に自己紹介すると、海は覇姫って何?
と質問してきた。
そこで、昴が覇姫について説明した。

一通り説明が終わると海に、
「覇姫になるのは嫌か?」
と聞いた。
すると、海は
「嫌じゃない…ただ海は安全に暮らしたいんだけど…」とか細く言った。

それを聞いて大地が海を茶化した。

すると、海の様子が変わった。
海が、自分の意見を怒りながらしっかりはっきりと言った。

俺は海に、
「俺は嬉しいぞ。他の女と違う女だなんて興味深いじゃないか」
と笑いながら言った。


孝side終