「あ…」


私は、しまったっと思ってしまった。
だがもう遅い。


「すげーー‼」


いきなり、褒められ私は
「うひゃ」
っと、女の子とは思わない凄い声を出してしまった。

「白蛇(しろへび)の総長を一瞬で倒してしまうなんてすげー‼」

ギンギンの金髪君が喋りかけてきた。


「あっ!俺は、三浦大地(みうらだいち)って言うんだーよろしくなー!」


「あっ…私は、相沢海です。よろしく」


私は、反射的に自己紹介をしてしまった。

すると、大地の後ろから

「サクッサクッ」

足音が聞こえてきた。

見てみると、狼みたいな男がいた。

「そうそうこいつは、覇道(はどう)の総長、笹木孝(ささきこう)だ。無口のやつだが仲良くしてやってくれよな!」
と、大地が孝の紹介をしてくれた。


みるからに、オーラが違う。
でも、私は不思議と怖いとは思わなかった。

私の心を読んだかのように

「俺の事、怖いか?」

と聞いた。
私は、こうゆうのは正直に答えないといけないのかと思いとっさに

「いや、全然全く怖くないよ?」
と即答してしまった。

孝が、少し苦笑しながら
「そこまで、言わなくていい」
といった。
私はなんだか悪い気がして
「ご、ごめん」
と謝った。
孝が、
「いや、うん」
と申し訳なさそうに言った。
すると、
さっきまで黙っていた大地が、

「こ、孝が初対面の人としゃべった…」


と、凄く驚いていた。


孝は大地を無視して言った。、私にお礼がしたいだから一緒にきてくれと。


私は、まぁお礼ぐらいいいか…
と、軽い気持ちでついて行った。