“ねぇ‥‥あれ‥‥”
“あの車絶対高いよ‥‥”


学校の前だと目立つから少し離れたところで降ろしてと頼んだが、学校までの間に何かあったらどうすると校門の前に車を止めた。


つまり、今ここにいる生徒のたくさんの視線を独り占めしている状態だ。


あまり嬉しくないやつだ。


恥ずかしくて堪らない。


耳が熱くなっていくのがわかる。見ていないが、恐らく耳が真っ赤であろう。


これがこれから毎日あるのかと考えたら、顔から火が出そうなので、何か策を講じなければと決心した。