「終わったな…」



目の前の閉ざされたカーテンを掴みながら、目を閉じる



私は…泣かない


私は弱くない

こんなことで泣くようなキャラじゃないから




「はぁ……」



ベッドに目線を向けると乱雑に投げ出されている本たち



大樹の顔を見たくなくて、話を聞きたくなくて…


咄嗟に取った本がコレなんてね…




その内容は

私みたいなひねくれ女子と大樹みたいなヘタレ男子との幼馴染みの恋愛少女マンガだった


内容が…似すぎていて笑えてくる



「あり得ないし…」



漫画と現実は違うものなんじゃないの?


こんな偶然、嬉しくない…