「大樹くん…?」



首を傾げながら俺の顔を覗きこむ愛華ちゃん


か、可愛い…




今現在、
学校が終わり、彼女が出来て初めての放課後


愛華ちゃんを家に送っている最中だ



「愛華ちゃん……可愛いね!」



「え……?」



あ、ヤバッ…

思ったことが口から出てしまった…



ひ、かれた…かな?



そろりと愛華ちゃんに目を向けると


くりくりした目をもっとくりくりさせて俺を見上げながら



「ありがとう」



ふふっと微笑んでくれた




……ヤバい

俺…顔赤いかも…




「大樹くんって照れ屋さん?」


「うっ…ダサイよね…俺」



紗香だったら間違いなく冷めた目で見てくる


何気にあの目は傷つくよな…




「ううん…そんなことないよ。そんな大樹くんも好きだよ」



愛華ちゃんはこんな俺でも笑顔を向けてくれる


一緒に居て安心するなぁ…



「俺も…愛華ちゃんのこと好きだ」



「嬉しい…」



二人、頬を赤く染めながら帰り道を歩いた