「ついたぞ。」

上からものを言うこいつにイライラしながらも周りを見渡した。

私は目が飛び出そうなところを我慢した。

だってここって…私がちょい昔に来てた覇王の倉庫だから。

「どうして…ここに連れてきたの?」

ここにはもう来ないつもりだった。

思い出してしまうから。

「何でって…お前を仲間にするからに決まってんじゃん。」

仲間?

「仲間なんていらないから帰る。」

私は運転手さんに“ありがとうごさいます。”と言ってそそくさに車から降りてもと来た道だと思われるの方に歩き出した。

「おい!待てよ!そっちじゃねぇーよ!!それに帰らせる訳ねぇーだろ!!」