「ど、どうしたの祐さん?」

「結衣、何かあったのか?何回呼んでも来ないんで…」

いつからか、祐さんに結衣って呼ばれるようになった。

年上だしあまり気にならないけどさん付けで呼ばれてたからいまいちピンとこない。

「ちょっと借り物競走のことを言われてて…」

「あ、そうだ…そんときの紙集めてるんだった。」

は?

「それってお題のやつ?」

「あぁ…結衣は何て書いてあったんだ?」

ほれほれと手を出す祐さんが悪魔に見える。

恥ずかしすぎる。

「それは言えないですよ。」