「篠崎さーん…」

少し遠慮気味な声が聞こえて声の聞こえた方を見ると先生がいる。

「あ、すみません…流星…じゃ、」

ヒラヒラと流星に手を振り背を向けた。

「篠崎さん、理事長が本気で走れと…言ってました。そしたら、ミルクティとご褒美をやるそうです。」

ミ、ミルクティだと…

世界で一番好きな飲み物ではにゃーか…

「わっかりました。」

私は位置について周りを見た。

男ばかり…でも、この足なら勝てるはず。

「位置について…よーい…パンッ!」

私は走り出した。