「ねぇ?普通に座りたいんだけど。」

少しだけ我慢しようかと思ったがあまりにも視線を浴びるのでやめることにした。

「無理」

でも、あっさり反対されて抱き締められた。

首筋にキスをするように顔を埋める流星に私は何もふれずに祐さんに話しかけた。

「祐さん、種目って何があるの?」

他の生徒と話していた祐さんが私の方に顔を向けると悲しそうな顔をして言った。

「今から決めるから。」

それは距離を感じる言い方だった。

「はーい」

私はそれを流すように気の抜けた返事を返した。

祐さんが黒板に種目を書いていく。