初めてだ…こんなにも人を思うのは…

だから、怖いんだよね…苦しいんだよね…

「私が守るよ。覇王を、大事なもの全て守るから。」

私の胸に顔を埋めている流星がいきなり顔を上げる。

「お前は女だろ?守るんじゃなくて守られてろよ。」

さっきの弱かった流星なんてもうここにはいない。

「女は喧嘩しちゃダメなんて誰が決めたの?私はちょ、…何でもない。」

危ない…あと少しで蝶華って言ってしまうとこだった。